空港は様々な構造物や設備で構成された巨大システムでありますが、これまで空港のリスク管理のための耐震リスク評価は、空港総体としての性能維持・早期復旧を目標としたものでありませんでした。そこで空港のシステム全体の損傷パターンを評価するシステム信頼性評価の方法を導入することが課題となっています。
弊社は、一般的な国際航空物流の需要動向調査とともに、空港のリスク管理に関する研究的な課題にも取り組んできました。
航空需要は水物の需要であり、供給側の戦略に左右される面が強いです。航空ファワーダの戦略、エアラインの戦略動向を分析し、それら戦略に利する政策、施設整備を検討します。
様々な構造物や設備からなる複合体である空港をシステム全体として評価します。その際、評価のためのシステムモデルを作成し、災害時における空港機能の性能の回復状況を確率論的に評価します。確率論的な評価結果を踏まえて、施設整備や復旧計画、BCPの検討を行います。